「ZEH」と「ZEH水準」の違いとは? 〜どちらも未来のスタンダード〜
2025-07-14- トップページ
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◆ZEHとZEH水準、どちらも「高性能な省エネ住宅」です◆
「ZEH(ゼッチ)って最近よく聞くけど、ZEH水準って何が違うの?」
物件見学の際、お客様からよくいただく質問のひとつです。
両方とも「地球とお財布にやさしい住宅」であることに違いはありませんが、その中身には少しだけ違いがあります。
しかし結論からお伝えすると、ZEHもZEH水準も、どちらも優れた性能を持つ、これからの住宅のスタンダードと言える存在なのです。
◆大きな違いは「太陽光発電の有無」と「一次エネルギー収支」◆
ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、住宅の断熱性を高め、エネルギー消費を抑えつつ、太陽光発電などでエネルギーを創り、年間のエネルギー収支を実質“ゼロ”にする住宅を指します。
つまり、省エネ(使うエネルギーを減らす)+創エネ(エネルギーを創る)を両立した家です。
一方、「ZEH水準」とは、ZEHと同等の高断熱・高効率な省エネ性能を備えていながら、創エネ設備(多くは太陽光発電)を備えていない住宅のことを言います。
エネルギー収支こそ“ゼロ”ではありませんが、住宅そのものの省エネ性能はZEHと同等。
つまり、ZEH水準の家も、快適かつ光熱費の節約が期待できる高性能住宅であるということです。
◆ZEH水準住宅の価値は、制度面でも性能面でも高まっています◆
近年、住宅に求められる性能は「耐震性」や「デザイン性」だけではなく、「省エネ性能」や「環境負荷の軽減」へと大きくシフトしています。
その中で、ZEH住宅だけでなく、ZEH水準住宅も国が推進する“次世代の住宅性能基準”として位置づけられ、補助金制度の対象にもなっている点は見逃せません。
たとえば「子育てエコホーム支援事業」や地方自治体の住宅補助制度などでは、ZEH水準住宅も対象になることが多く、太陽光発電を搭載しなくても一定の支援を受けることが可能です。
つまり、「初期費用を抑えつつ高性能な住まいを手に入れたい」という方にとって、ZEH水準住宅は非常に理にかなった選択肢となっているのです。
また、住宅性能評価や省エネ等級といった、将来の資産価値にも影響する指標においても、ZEH水準住宅は高い評価を受ける傾向にあります。
省エネ性能が高ければ、将来的な光熱費の削減はもちろん、住宅ローンの優遇や資産性の維持にもつながるため、長期的に見て「賢い家選び」と言えるでしょう。
◆どちらも「未来基準」。生活スタイルに合った選択を◆
ZEHは、すでに太陽光を含めたエネルギーの“自給自足”を実現する、住宅の完成形とも言える存在。
一方、ZEH水準は「ZEHと同じくらいの省エネ性能を持ち、かつ選択の幅を残した柔軟な住宅」と言えます。
どちらも旧来の住宅に比べて格段に高性能で、快適で、省エネであることに変わりはありません。
これからの住まい選びにおいては、「ZEHか、そうでないか」ではなく、
「ZEHか、ZEH水準か」という選択が主流になる時代がすぐそこまで来ています。
住宅の性能に関する情報は、調べるほどに複雑に思えてしまうかもしれません。
ですが、ご安心ください。私たちはそれぞれのお客様にとって「ちょうどいい未来の暮らし方」が見つかるよう、分かりやすくご案内いたします。
「本当にZEHじゃないとダメなの?」「ZEH水準でも満足できるの?」
そんな疑問が浮かんだときは、ぜひお気軽にご相談ください。
未来の暮らしは、もう始まっています。
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