新築マンションの価格高騰
2025-05-23- トップページ
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いま、マンション価格がかつてないほどの上昇を見せています。都心部はもちろん、地方都市でも「新築=高額」という構図がもはや当たり前となり、「いつかは新築マンションに住みたい」という希望が、現実から遠ざかっている方も多いのではないでしょうか。
この価格上昇の背景には、単なる不動産市況の過熱や投資需要の拡大といった要因に加え、「建築コストの高騰」という避けがたい構造的な問題があります。その中でも特に注目されているのが、セメント価格の上昇と、輸送にかかる燃料費の高騰です。
セメントは、鉄筋コンクリート造のマンションにおいて不可欠な基礎資材です。原料となる石灰石の採掘・加工にはエネルギーが必要で、年々コストは上昇傾向にあります。さらに、セメントは重量物であるため、建設現場まで運ぶ際の輸送費が無視できません。
そしてこの輸送費の上昇を引き起こしているのが、近年続いているガソリン価格の高騰です。ウクライナ情勢の長期化、円安、産油国による減産調整などが複合的に絡み合い、日本国内のガソリン価格は全国平均で170円/L台を超え、2024年には一時180円/L台に達したこともありました。
この影響を最も受けているのが、セメントや鉄筋、木材といった建材輸送業者です。とりわけセメントのような大量・重量資材は、大型車両による長距離輸送が前提となり、その燃料費が膨らむことで、建築コスト全体がさらに押し上げられるのです。こうして、新築マンションの販売価格は構造的に高くならざるを得ない状況が生まれています。
そんな中で、いま改めて注目されているのが、中古マンション市場です。
かつては「中古=妥協」という見方もありましたが、いまはむしろ「合理的で価値のある選択肢」として、その存在感を高めています。時代の変化とともに、消費者の価値観も「見た目の新しさ」から「本当に自分に合った住まい」へと移行しているのです。
以下に、中古マンションがいま注目される理由を整理してみましょう。
■ リノベーションで「理想の住まい」に再構築できる
中古マンションの大きな魅力の一つは、「間取りや内装を自由に作り変えられる点」にあります。スケルトン状態からリノベーションすることで、最新の設備を取り入れつつ、自分好みの空間設計が可能です。とくに都市部では、「好立地 × 自由設計」という選択肢に惹かれる若い世代が増えています。新築では得られない“自由度”が、中古市場の価値を押し上げているのです。
■ 流通価格が適正化されている
新築物件には、建築費だけでなく、土地の仕入れ費用、広告宣伝費、人件費、販売会社の手数料など、さまざまな費用が上乗せされており、どうしても“割高”になりがちです。一方で中古市場では、すでに流通している物件の価格が“相場”として形成されており、価格の妥当性を見極めやすいというメリットがあります。コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
■ 「買った瞬間に価値が下がる」が起きにくい
新築物件は、購入直後から「中古」扱いとなるため、資産価値が目減りするのが一般的です。しかし、中古物件はすでに築年数に応じた市場価値が付いており、購入後の急激な価格下落リスクが少ないのが特徴です。とくに立地が良く、管理状況の良い物件であれば、将来の売却や賃貸活用においても安定した資産価値を維持することができます。
このように、中古マンション市場は単なる“価格の安さ”だけでなく、「選択の柔軟性」や「資産としての安定性」といった、生活者にとって本質的な価値を提供しています。
横浜、川崎の中古マンションに興味がある方はぜひ、お問い合わせください。
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