一極集中と空き家問題:横浜・川崎エリアに見る不動産市場の流動性
2024-09-27- トップページ
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日本の不動産市場において、都市部への人口集中と地方における空き家問題は大きな課題となっています。
特に横浜・川崎エリアは、首都圏の一部として高い人気を誇り、東京都心へのアクセスの良さや生活の利便性から、多くの人々が移り住むエリアです。
このような都市への「一極集中」が進む中で、都市部の不動産市場の流動性は高まっていますが、地方や郊外では空き家が増え続けており、二極化が進行しています。
今回は横浜・川崎エリアに焦点を当て、都市部への人口集中と不動産市場の流動性、空き家問題について詳しく見ていきます。
1. 人口の増加と一極集中
横浜・川崎エリアでは、首都圏全体の人口増加に伴い、特に若年層やファミリー層が移り住んでいる傾向があります。
横浜への移転者が増えると、住宅の需要が高まり、不動産の売買や賃貸市場の流動性が上昇しています。
特に、横浜駅や川崎駅周辺のエリアでは、新築マンションや賃貸物件の供給が相次いでおり、不動産価格も上昇傾向にあります。
特に武蔵小杉や新横浜、みなとみらいといった開発が進んでいる地域を中心に不動産の取引は活発化しています。武蔵小杉は近年、タワーマンションが林立する人気エリアとなり、不動産価格は急上昇しています。
また、川崎駅周辺の再開発も進行中であり、商業施設やオフィスビルが増加し、人口のさらなる増加が見込まれています。
人口の増加や一極集中は「不動産市場」の流動性を上昇させ、不動産価格の上昇を招きやすくなります。
2. 不動産の流動性の高さ
横浜・川崎エリアの不動産市場は、都心部に近いことから非常に流動性が高く、新築・中古を問わず、物件の売買や賃貸が活発です。
特に、交通アクセスの良さが不動産市場に大きな影響を与えており、JR線、東急線、京急線、小田急線など複数の鉄道が通るため、通勤・通学に便利な地域として選ばれています。
余談ではありますが、新横浜駅と相鉄線が繋がったニュースや、新綱島駅の開設もまだ目新しいニュースですが、その影響もあり周辺でお探しされている方も多い印象です。
不動産の流動性が高いことは、物件がすぐに市場に出て、売買や賃貸がスムーズに行われることを意味します。
横浜・川崎エリアは、こうした流動性の高さにより、短期間で物件が取引されることが多く、住み替え需要や投資需要が活発です。
このように横浜・川崎エリアでは、人口の一極集中化・不動産の流動性の上昇が起きていることがわかります。「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」でも、横浜駅は1位・川崎駅は32位とどちらも上位をキープしています。
こういった人気のエリアに人口が集中する分、それ以外のエリアではどのような問題が発生しているのかも見ていきます。
1. 地方での空き家増加
地方や郊外では、特に若い世代が都市部へ移住する傾向が強く、結果として空き家が増加しています。総務省のデータによると、全国の空き家率は年々上昇しており、約14%の住宅が空き家となっています。
地方都市や過疎化地域では、不動産の需要が低迷しやすく、空き家が放置されるケースが増えています。
2. 空き家問題が引き起こす影響
空き家問題は、防犯や安全面、さらには地域の景観にも悪影響を与えます。お隣から失火が出たら嫌ですよね。。。
また、老朽化した空き家は災害時の倒壊リスクが高まります。特に築年数が古い建物は瓦屋根や、アスベストを利用していることが多く、倒壊時に周囲に与える影響が大きいのも特徴です。
台風や大雨の影響もあり、ご自宅の耐震性を確かめるお客様も増えた印象があります。
ここまで見ていただいたように、一極集中によって都市部でもそれ以外のエリアでも不動産市場・ひいては不動産自体に大きな影響があることがわかります。
今後も、横浜・川崎エリアの不動産需要は高い水準を維持することが予想されますが、空き家問題や地方とのバランスをどう取るのか。それに伴って今後も不動産市場・販売金額に変化は生まれていくことが予想されます。
首都圏エリアの不動産を所有している方は、「いつ売れば良いのか」それ以外のエリアの方は「すぐ売るべきなのか」がポイントになります。
無料相談することで、今保有している資産をうまく活用できる可能性が生まれるので、是非お気軽にご相談ください!
参考
SUUMO「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版 〜住みたい街(駅)1位は?〜」
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/data/sumimachi2024syutoken_eki/
総務省「令和5年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果」
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/g_kekka.pdf
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