リースバック・リバースモーゲージ・売却のどれがおすすめ?
2024-10-21- トップページ
- 資産コンサルチームの不動産コラム
- リースバック・リバースモーゲージ・売却のどれがおすすめ?
不動産売却のご相談を受ける際、売却だけでなく「賃貸」も併用で検討される方が多いです。
お客様によってご事情は異なるため、まずはそれぞれどんな特徴があるのか。
そしてどんな方に向いているのか、今回は見ていきたいと思います。
- リースバック
特徴
リースバックとは、自宅などの不動産を売却した後、その不動産をリース(賃貸)契約し、借り続ける方法です。不動産の所有権は手放しますが、住み慣れた場所に引き続き住める点が特徴です。
メリット
- 引越し不要:売却後も同じ家に住み続けられるため、環境が変わらず、引越しの手間やコストがかかりません。
- 短期間で資金調達可能:通常の不動産売却と比べて手続きが早く、1か月以内で現金化が可能です。
- 維持コストの軽減:不動産所有時の固定資産税や修繕費などの支出がなくなるため、コスト削減につながります。
- 周囲に知られにくい:不動産売却情報を広める必要がないため、近隣に知られる心配がありません。
デメリット
- 売却価格が低め:市場価格よりも安くなるケースが多く、資産の評価が低く見積もられることがあります。
- 家賃負担が発生:所有者でなくなるため、家賃の支払いが新たに発生します。住宅ローンより高額になることもあります。
- 再購入の難しさ:将来的に物件を買い戻したい場合、条件が厳しくなることがあるため、買い戻し特約の有無を事前に確認する必要があります。
向いている人
- 老後の資金を確保したい高齢者
- 住宅ローン返済に苦しんでいる人
- 生活環境を変えたくないが、資金が必要な人。
- リバースモーゲージ
特徴
リバースモーゲージは、自宅を担保にして金融機関から資金を借り入れる方法です。基本的には利息のみを支払い、借主が亡くなった際に不動産を売却して元本を返済します。
メリット
- 生活費の補填:年金などの収入が少なくても、自宅を担保に資金調達ができ、老後の生活費や医療費に充てることが可能です。
- 自宅に住み続けられる:リバースモーゲージ期間中は、所有権を維持しながら居住を続けられます。
- 返済の自由度:生存中は利息のみの返済で、元本返済は不要なため、月々の負担が軽くなります。
デメリット
- 借入額が制限される:年齢や不動産の評価額によって借入可能額が制限されるため、十分な資金を確保できない場合があります。
- 金利リスク:変動金利のため、将来的な金利上昇が負担を増やす可能性があります。
- 相続への影響:自宅が担保となるため、相続人が物件を引き継ぐのが難しくなることがあります。
向いている人
- 老後資金が不足している高齢者
- 自宅を手放したくないが、生活費や医療費に不安がある人。
- 不動産売却
特徴
通常の不動産売却は、物件の所有権を第三者に完全に譲渡し、売却代金を得る手法です。
メリット
- 高額売却が可能:市場の需要に応じて適正価格での売却が可能で、リースバックに比べて高額での売却が期待できます。
- 資産の現金化が完了:売却後は一括でまとまった現金を得られるため、資金の用途が自由です。
- 維持費の負担がなくなる:売却後は固定資産税や修繕費の負担がなくなり、資産管理の手間が省けます。
デメリット
- 引越しが必要:売却後は別の住まいを探す必要があり、引越しの手間とコストがかかります。
- 売却期間が長い場合がある:市場の状況によっては、買い手が見つかるまで数ヶ月かかることもあります。
- 感情的な抵抗:自宅を手放すことに対する心理的な負担が大きい場合があります。
向いている人
- まとまった資金を得たい人
- 他に住まいの選択肢がある人
- 将来的に不動産の価格下落を予想している人
リースバックは、短期間で資金調達しながら住み慣れた環境を維持したい人に向いています。
一方、リバースモーゲージは老後の資金に困っている高齢者が自宅を手放さずに資金を調達する方法として適しています。
不動産売却は資産を現金化して新たな住まいを探す際の選択肢です。
どれも条件や売却時の金額が異なるので、少しでも不安や気になる点がある方はまずお問い合わせください!
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