マンションの重要調査報告書って?
2024-07-08- トップページ
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先週専任媒介中のマンションをご見学いただいている際に、お客様から「大規模修繕計画と管理費の値上げ検討状況はどうなっていますか?」という質問をいただきました。
本来であれば管理組合の総会等で決める内容ですが、お仕事や用事等で中々参加できない方も多いと思います。
「見学中に聞かれたらどうしよう」「マンション売却の前に管理会社に問い合わせた方がいいのかな?」
そういった疑問を解決できる「重要調査報告書」について、少し詳しくお伝えします。
重要調査報告書とは
重要調査報告書は、不動産取引において必要な情報を網羅した文書です。これは、売却対象のマンションについての詳細な情報を提供し、買主が物件の価値やリスクを正確に評価できるようにするためのものです。この報告書には、以下のような情報が含まれます。
物件の基本情報:所在地、築年数、構造、階数、間取り、専有面積など
権利関係:所有者の情報、抵当権や地役権などの権利関係が明示されます。
法的規制:都市計画法や建築基準法等、物件に適用される法的規制についての情報が含まれます。
管理状況:マンションの管理組合の運営状況や、管理費、修繕積立金の残高などが報告されます。
修繕履歴と予定:過去の修繕履歴や今後予定されている修繕工事についての詳細が記載されます。
近隣環境:周辺のインフラ状況、学校、病院、商業施設など、生活環境に関する情報も重要です。
重要調査報告書の重要性
買主への信頼提供
買主は、物件の購入にあたって多くの不安や疑問を抱えることがあります。重要調査報告書は、その不安を解消し、買主が安心して購入を決断できるようにするための資料です。例えば、建物の構造や耐震性についての情報が詳細に記載されていれば、買主は物件の安全性について理解を深めることができます。
例)
エレベーターの定期健診についての記載があり安心できた。
長期修繕計画がしっかりと練られていて安心した。
取引の透明性確保
不動産取引は高額な取引であるため、透明性が求められます。重要調査報告書を提供することで、売主と買主の間に信頼関係が築かれ、取引が円滑に進むことが期待されます。報告書に不備や隠蔽があると、後々トラブルになる可能性が高いため、正確かつ詳細な報告が求められます。
例)
修繕積立金の借入金があるかどうか心配だったが、重調調査報告書に内訳まで明記があった。
管理費や修繕積立金の延滞履歴について、事前に知ることができた。
法的リスクの回避
重要調査報告書は、法的なリスクを回避するためにも重要です。例えば、マンションに重大な欠陥があるにもかかわらず、それを報告書に記載しなかった場合、売主は後日、買主から損害賠償を求められる可能性があります。従って、すべての情報を正確に報告することが、法的リスクを最小限に抑えるために必要です。
このように、ご売却や購入を検討するうえで重要となる「重要調査報告書」について今回はまとめてみました。
マンション売却における重要調査報告書の作成は、不動産取引の成功に欠かせない要素となります。
正確かつ詳細な情報を提供することで、買主の信頼を得て、透明性の高い取引を実現することができるため、できるだけ早く報告書の作成依頼をすることが重要です。
弊社資産コンサルユニットでは、媒介契約締結後、当日もしくは翌日には報告書作成依頼を提出しております。
売主様を守るだけでなく、買主様とのトラブルも避けることができる重要調査報告書。
不動産会社なら当たり前に知っている書類になるので、不動産会社を比較する際にもぜひ確認してみてください。
他にも不動産売却で大切なポイントはたくさんあります。
少しでも売却を検討している際は、是非お気軽に資産コンサルチームへ相談ください!
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