2025年4月から新築住宅は省エネ基準適合義務化!

2024-12-05

 

2025年4月から新築住宅は省エネ基準の適合が義務付けられます。

さらに2030年にはZEH(ゼッチ)基準の適合が義務化されるなど、今後住宅の省エネ・断熱性能は大きく進化していきます。

 

 

それに伴い、省エネラベルも目にすることが増えていきますので、まずは省エネラベルの概要からご説明します。

住宅の省エネラベルは、消費者が住宅のエネルギー効率を簡単に理解できるように設計された制度です。

このラベルは、住宅がどれほどエネルギー効率が良いかを示し、環境への配慮を促進するとともに、長期的な光熱費の削減にも寄与します。

住宅省エネラベルの制度や表示方法は、従来のものからさらに進化しており、2025年に向けてさらなる改善が期待されています。

 


住宅省エネラベルの目的は、住宅のエネルギー効率を消費者にわかりやすく伝え、よりエネルギー効率の良い住宅の選択を促進することです。

このラベルは、国の定めた基準に基づいて評価され、消費者がエネルギー消費を抑えた住宅を選ぶための指標となります。

 

・省エネルギー基準


日本には、住宅のエネルギー効率を示すための基準として、「省エネルギー基準」が存在します。

この基準は、住宅の断熱性能や冷暖房、給湯、換気などの設備の効率を評価するもので、住宅の年間エネルギー消費量を削減することを目指しています。

具体的には、住宅の壁、屋根、床の断熱性能(U値)、窓の性能(熱貫流率)などが評価されます。

また、設備については、エアコンや給湯機のエネルギー効率が基準に従って評価されます。

 

・ゼロエネルギー住宅(ZEH)基準


ゼロエネルギー住宅(ZEH)は、住宅が使用するエネルギー量と、住宅が自ら発電するエネルギー量がほぼ同じであることを意味します。

太陽光発電や高効率な設備機器(例:ヒートポンプ給湯器、エアコン)の導入が前提となり、これらを組み合わせてエネルギー消費量を削減します。

2025年に向けて、ZEH基準をクリアする住宅に対しては、さらに高い評価が与えられることが期待されています。

 


これらの情報は住宅省エネラベルによって消費者がエネルギー効率の良い住宅を選択できるよう、分かりやすい形で表示されます。

これまでのラベル表示は、エネルギー効率に関する基準を簡潔に示すために、「星の数」や「色分け」などを使用してきましたが、2025年にはさらに直感的で多角的な情報が提供される予定です。

 

・省エネルギー性能評価の星数


「星」の数は住宅のエネルギー効率を示し、星の数が多いほど省エネ性能が高いことを意味します。

この評価は、住宅の断熱性や設備のエネルギー効率など、さまざまな要素を基に算出されます。例えば、5つ星は最も省エネ性能が優れていることを示し、1つ星は基準を最低限クリアしていることを示します。

 

・断熱性能の表示


住宅の断熱性能についても、表示が行われます。

具体的には、建物の外皮(壁や屋根、窓)の断熱性能を示す「Ua値」(外皮平均熱貫流率)が記載されます。

Ua値が小さいほど、断熱性が高いことを示し、エネルギー消費を抑えることができます。

 

・設備のエネルギー効率


住宅に搭載されている設備(例えば、エアコンや給湯機)のエネルギー効率も表示されます。

これにより、消費者は住宅全体のエネルギー効率を把握しやすくなります。

 

さらに2025年に向けて、省エネラベルはさらに進化し、より分かりやすく、かつ多角的な情報提供が行われるようになります。

主な進化点は以下の通りです。

 

・ライフサイクル全体の評価


従来の表示が住宅の「断熱性能」や「設備機器の効率」に焦点を当てていたのに対し、今後は住宅全体のライフサイクル(製造から廃棄まで)のエネルギー効率を評価する方向に進化します。

これにより、建材の生産や輸送、住宅の運用段階でのエネルギー消費なども評価対象となり、より総合的な省エネ評価が可能になります。

例えば、製造時に大量のエネルギーを使用した建材を多く使っている住宅よりも、エネルギー効率が高い材料を選んだ住宅が高く評価されます。

 

・ゼロエネルギー住宅(ZEH)の評価強化


ZEHを超えた次世代の省エネ住宅が注目される中で、これらの住宅にはさらに高い評価が与えられるようになります。

例えば、ZEHに求められる太陽光発電システムの効率や、住宅のエネルギー消費量と発電量のバランスが、より厳格に評価されるでしょう。

また、これまで以上に「再生可能エネルギー」を活用した住宅が高評価を得ることが期待されます。

 

・視覚的なデザインの改善


消費者にとって分かりやすく直感的な表示が求められています。

2025年には、ラベルのデザインがさらに視覚的に改善され、たとえば「星の数」の代わりに、色分けされたバーやグラフで省エネ性能を示すなど、消費者が一目で理解できるようなデザインが導入される予定です。

また、スマートフォンなどで読み取れるQRコードを利用して、詳細な省エネ情報やライフサイクルアセスメント(LCA)に基づいたデータを簡単に確認できるようにするなど、情報提供の方法も多様化すると考えられています。

 

 

2025年に向けて、住宅省エネラベルの制度は進化し、より消費者にとって有益で分かりやすいものになると期待されています。

しかし、課題もいくつかあります。例えば、LCA(ライフサイクルアセスメント)を基にした評価方法の精度を高めるためには、データの収集や評価基準の標準化が求められます。また、ゼロエネルギー住宅やそれ以上の高度な省エネ住宅の基準をどのように設定するかも重要な課題です。

それでも、住宅省エネラベルが進化することで、消費者は住宅選びにおいて環境負荷を意識した選択をしやすくなり、エネルギー効率の良い住宅が市場に広がることで、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩が踏み出されることになります。

 

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