日本のマンションの歴史
2023-10-02- トップページ
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本日は、日本のマンションの歴史について記事を書いてみます。
実は日本のマンションの歴史はまだ浅く、100年程度だということを皆さんはご存じでしたか?
ヨーロッパでは数100年前に建設された建物が今も当たり前のように存在しているため、日本人と違いあまり築年数を気にしないそうです。
皆さんがお住まい探しでマンションを検討する際、『築年数』は必ずチェックする項目かと思います。
実際にお客様から『マンションの寿命って何年ぐらいですか?』というご質問をいただくことが多々あります。
そんなときに毎回お話するのが、長崎県にある世界文化遺産に指定された【軍艦島(端島)】という無人島の話です。
【軍艦島】に残っている30号棟という建造物が、日本で一番最初に建設された『RC造』の集合住宅だと言われています。
30号棟は1916年(大正5年)に建設された鉄筋コンクリート造のマンションで、石炭採掘のため三菱鉱業が社宅として用意したものでした。
この島での石炭採掘は年々衰退していき、1974年には閉山し、その後島民たちも本土に戻ったため無人島となりました。
つまり!
現在、軍艦島の30号棟は築後107年が経過していて、無人島になってから約50年が経過している状態です。
写真を見ていただければ分かるように、360度海風をまともに受け続ける過酷な環境の中で、一切のメンテナンスをせずにいまだに建物が残っているんです。
107年前の日本最古のマンションですから、建築技術も未熟で建築基準も整備されていなかったはずです。
今の建築技術と建築基準で建設されているマンションは、約12年毎に大規模修繕工事を繰り返し実施して、しっかりと維持管理がされています。
勿論、古いより新しい方が良いとは思いますが、立地や価格など様々な条件のバランスを考慮したうえで、築年数30〜40年というのは選択肢に入れても良いかと思います。
ただ、それはしっかりと管理がされていて、修繕の計画が組み立てられている場合の話です。
お住まい探しは分からないことも多くあるかと思いますので、私たちが事前に調査をして安心できる管理状況なのかご説明いたします。
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